肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、肝機能障害があっても、胆石や大きな腫瘍による圧迫などがなければ痛みを感じることはほとんどなく、慢性肝炎であれば肝臓がんや肝硬変まで進行しないと黄疸、倦怠感などの症状は出ません。
以前は肝硬変や肝臓がんの原因は、B型やC型の慢性肝炎かアルコール性肝炎、または特殊な肝炎(自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎)のみと言われていました。しかし、近年の生活習慣の欧米化に伴う脂肪肝(脂肪性肝炎)の患者さんにも肝臓がんが見つかるようになってきました。肝臓がんだけでは初期の段階は全くの無症状ですので、症状が出て肝臓がんがわかった時には進行してすでに手遅れということもあり得ます。
肝炎ウイルス検診を受けましょう。
職場や市町村の健康診断での一般の肝機能検査で毎年異常が無ければ、まず問題ないと思われますが、一度は肝炎ウイルス検診を受けましょう。最近は職場の検診で肝ウイルス炎の検査を行うところも増えてきています。当クリニックでも福岡市の委託事業で20才以上の福岡市在住の方にはウイルス肝炎検査を行っています。 近年B型肝炎、C型肝炎の治療はすさまじく、飲み薬でB型肝炎ウイルスの増殖は抑えることが出来、C型肝炎はほぼ治癒出来るようになってきました。早期の発見と治療導入が大切です。
肝臓専門医が診療にあたります。
当クリニックでは日本肝臓学会認定肝臓専門医が診療にあたります。ウイルス肝炎のみならずアルコール性肝障害、脂肪肝など肝臓病のことなら何でもお気軽にご相談ください。肝生検、CT、特殊な治療等必要な場合は適宜専門病院と連携をとりながら診断・治療をすすめます。血液検査は随時可能、エコー検査原則予約性です。詳しくはお問い合わせください。