胃内視鏡検査(胃カメラ)って?
口または鼻から超小型のCCDカメラの付いたやわらかい管を入れて、食道・胃・十二指腸を観察する検査です。検査時間は10分程度です。
胃の粘膜の変化を直接見ることができ、必要に応じて粘膜の一部を採取して顕微鏡検査をすることも可能で、ガンやピロリ菌の診断に最適です。
当クリニックではオリンパス社製の最新内視鏡システムEVIS LUCERA ELITEとハイビジョンモニターを導入し、NBI*3観察も含め高精細な画像検出が可能です。
*3 NBI=Narrow Band Imaging 波長を変えた光を当てることにより粘膜の詳細な観察を可能にします。
検査の流れ
検査前日 | 普通に食事をとっていただけます。 |
検査当日 | 朝絶食で来ていただきますが、水は飲まれてもかまいません。 原則的に午前中に検査しますが、午後からの検査になる場合は、午前中にスポーツドリンクやゼリー状の栄養剤を摂る事はできます。 |
楽に検査を受けていただけます。
当クリニックではできるだけ楽に検査を受けていただけるように配慮し、のどの麻酔に加えて緊張をほぐす鎮静剤を使用しています。完全に意識が無くなるわけではありませんが、眠った状態に近くなり、苦痛を訴える方はほとんどいらっしゃいません。(検査後30分から1時間程度の安静が必要です。)
今まで口からの内視鏡が辛かったという方には、経鼻内視鏡検査もお選びいただけます。
こんな症状の方は検査をお勧めします。
胸焼け、胸のつかえた感じ、苦いものや酸っぱいものが上がってくる、みぞおちやへそのあたりの痛み(特に空腹時や食後の痛み)、背中の痛み、吐き気、食欲低下、黒い便が出る、貧血を指摘された、などの症状のある方はぜひ一度検査を受けられることをお勧めします。
症状のない方でも40才以上の方(特に男性の喫煙者で今まで検査を受けたことがない方)は、一度胃カメラ検診を受けられたほうが良いでしょう。
※当クリニックでは福岡市の委託事業である「胃がん個別検診」を行っています。
福岡市在住、40歳以上の方で職場検診等で胃の検査を受けていない方は、年に一回にかぎり、胃カメラによる胃がん検診が自己負担金1800円(70才以上は無料)で受けられます。
経鼻内視鏡検査
経鼻内視鏡検査とは、胃カメラを口ではなく鼻から挿入して、食道、胃、十二指腸の観察を行う検査です。鼻から挿入可能な極細の内視鏡を使い、舌根部(舌の付け根)を通らないため嘔吐反射がほとんどなく、鎮静剤を使用せずとも苦痛を感じることなく検査ができます。
口からの内視鏡に比べてやや画質が落ちるため精密検査には向きませんが、当クリニックではオリンパス社製の最新経鼻内視鏡GIF-XP290Nを導入しており、高品質の検査画像が得られます。